平良文（村岡五郎良文）

平良文は、桓武天皇の四代後裔平髙望王の五男です。

父 髙望王が「上総介」に任じられて束下りし、自ら荘園を開拓、その荘園を子ども達に分配しました。

その中の一つ、相模国鎌倉郡村岡郷に良文が入り村岡五郎と称しました。

良文は【下記画像】にある系譜でも解るように、平将門の叔父にあたり承平・天慶の乱（将門の乱）において帝より将門追討令が下っているも、討伐戦に参加した形跡はありません。

ただ、将門討伐後は将門の所領（下総国相馬郡）を与えられています。

村岡城には、良文の五代目景成まで居を構えていたと思われますが、景成・景政が鎌倉の大蔵（現在の鎌倉八幡宮のあたり）に移り住んだ後、

どのようになったかは記録に残っていません。

なお、後の板東平氏（三浦好澄・土肥実平・畠山重忠・大庭景善・梶原景時・長尾定景・河越重頼・江戸重長・葛西清重）は、良文の子孫と言われています。