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木造聖觀音坐像

■藤沢市指定重要文化財(彫刻)

木造寄木造り、玉眼。

身部の金泥と衣部の漆箔及び、肉手足は後補。

像高49.5cm、総高68.2cm、左手は蓮華を持つ通常相。

作風は鎌倉期以來の慶派的特徴が濃厚であり、相好は織細かつ上品に引き締まり、

尊体の抑揚も程良く、また衣文表現も巧みである。

構造や材質(木かん漆)も、近世以降のものではなく金箔を再塗装した画像の持つ整って上品な雰囲気と時代の特徴は失っていません。

以上から鎌倉末期十四世紀の造立と推定されます。